α7S+SEL85F14GMで東光寺の伝統行事「田遊び・鬼会」を撮影してきました！

今年も1/8(日)に、加西市万願寺町にある
東光寺の伝統行事「田遊び・鬼会」の撮影に行ってきました。
僕は去年も撮影しているので今回で2回目の撮影でした。
今年は85mmF1.4のGMレンズ「SEL85F14GM」を武器に
「α7S」で撮影に挑みました！もちろん、他のレンズでも少し撮影しています。

それでは行ってみましょう！

α7S+SEL1635Z：16mm、ISO3200、F4.0、1/15、-1.0EV、明るさ補正

今回ご紹介する写真は三脚なしの全て手持ちで撮影しています。
この写真は火の粉の軌跡を生かすために1/15のシャッター速度で撮影してみました。
基本的に暗めで撮影して炎の白トビを抑えてパソコンで明るさ補正しています。

今年はお客さんと2人で撮影に来ました。
ここに向かってる間雨が降っていましたが、途中雨が止んで助かりました。
少しくらいの雨でも、屋根付きの舞台で行われるので中止は無さそうですね。

僕たちが到着したのが18:10頃でした。
カメラマンも例年通りの多さで、道沿いですが、なんとか車を止めさせてもらいました。



α7S+SEL1635Z：16mm、ISO3200、F4.0、1/13、-1.0EV、明るさ補正

東光寺の舞台です。
脚立の上から撮影してる方もいますが、僕は何もない状態で手持ちで撮影。



α7S+SEL1635Z：16mm、ISO12800、F11、0.6秒、-0.3EV、明るさ補正

柵の中にレンズを突っ込んで広角で撮影してみました。
ここが僕の撮影の舞台です。
舞台の柵の間にレンズを突っ込んで撮影したり、
少しだけ離れて柵の上から撮影したりとフットワークも使いつつ撮影を楽しみました。



α7S+SEL55F18Z：55mm、ISO25600、F2.0、1/320、-2.3EV、明るさ補正

鬼役の人が鬼の面を運んでるところを今年も撮影しました。


ここで少しだけ55mF1.8の単焦点レンズ「SEL55F18Z」を装着。
ブレないようにシャッター速度を上げるのに-2.3EVにしつつISOを25600まで上げて
1/320のシャッター速度を稼ぎました。
わざと暗く撮ったため明るさ補正で持ち上げるとノイズ感が出てしまったが許容範囲かと。
今年はサポートする人がいて残念でした（苦笑）



α7S+SEL55F18Z：55mm、ISO3200、F2.0、1/160、-1.7EV、明るさ補正

18:50頃です。
19:00から始まるので人が集まり始めました。



α7S+SEL55F18Z：55mm、ISO6400、F2.0、1/400、-2.0EV、明るさ補正

ビニールシートは被せてあったんですけどね。
雨の関係か最初勢いよく燃え上がってたがなかなか木が燃えなくって苦労してました。



α7S+SEL55F18Z：55mm、ISO6400、F2.0、1/50、-2.0EV、明るさ補正

雨も上がって月もうっすら見え始めてきました。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/160、-2.0EV、明るさ補正

少し早いが18:55分頃から「田遊び」が始まりました。


ここからレンズは85mmF1.4のGMレンズ「SEL85F14GM」を装着して挑戦。

「田遊び」は福太郎、福次郎、田主の3人が
苗代に種を撒き育てるまでの行程を行って五穀豊穣を祈願するという儀式。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO3200、F1.4、1/400、-2.0EV、明るさ補正

舞台の照明は真ん中に裸電球が１つとあとは手に持ったたいまつだけです。
今年はなかなか松明に火がつけられなかったのか少し暗め。
いや、カメラ設定が暗くしすぎたかな...。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO3200、F1.4、1/25、-2.0EV、明るさ補正

撮影前から気になってたのが85mmF1.4のレンズ内手ブレ補正が無いところ。
α7Sもボディ内手ブレ補正が無いので、手ブレ補正無しでの85mm撮影はどうなのかと。

燃え盛る炎を1/25のシャッター速度で手持ちで撮影してみたところ
大丈夫そうなのが確認できたので手ブレは意識しないことに。
もちろん「α7IIシリーズ」をお持ちの方は全く心配ありませんよ！



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO5000、F1.4、1/125、-2.0EV、明るさ補正

これは種をまいてるシーン。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/400、-1.7EV、明るさ補正

「田遊び」の儀式はほんと短くて12分ほどでした。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO800、F1.4、1/250、-1.7EV、明るさ補正

「田遊び」が終わりここで一旦休憩。
開放値のF1.4で、木の板に書かれた文字が鮮明に撮れていました。
やっぱこのGMレンズの解像感は凄いですね！



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO3200、F1.4、1/60、-1.7EV

この写真は明るさ補正など一切行っておりません。
この暗さで1/60の手持ち撮影で手ブレ補正なし環境でブレずに撮れてるのは
1200万画素の低解像度のおかげもあるのかな？



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/250、-1.7EV、明るさ補正

そして始まった「鬼会(おにえ)」式。
個人的にはここからが大本命かと。

「鬼会」式は赤鬼、青鬼が松明や鉾を振りかざして堂内を暴れ回り、
悪霊や災難を追い払う儀式です。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/400、-1.0EV、トリミング

赤鬼が舞台をぐるっと回って、燃え盛るたいまつを振り回します。
たいまつの明かりで、より不気味に見える赤鬼。
前半は大人しめだが撮りたいのは激しい後半。




このように燃え盛るたいまつを柱に叩きつけて、悪霊や災難を追い払うようです。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/100、-1.0EV

オラァー!!
どっちが悪者なのか分からないけど、良いことしてくれてます（笑）



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/500、-1.0EV

いや、柱から煙出てますよ（笑）
この遠慮なさのおかげで撮影が楽しすぎます！



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.7、1/250、-1.3EV、トリミング

青鬼はこの長い棒で突いてきたりします。去年これで手をやられたな（泣）
今年は僕が警戒してあまり青鬼を撮影しませんでした（笑）



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.4、1/100、-1.0EV、明るさ補正

途中、鬼が引っ込んだ後に子供達が出てきて、
「鬼の子」として、チャンバラのようなことを始める。



α7S+SEL1635Z：32mm、ISO25600、F1.4、1/100、-0.7EV、明るさ補正

前半が終わったところで餅まきが始まりました。
撮影を楽しんでたので取るつもりはなかったんですが、
目の前に飛んできたのをキャッチしてしまって１つゲットしてしまいました。
今年は良いことあるかな（笑）



α7S+SEL1635Z：32mm、ISO25600、F1.4、1/100、-0.7EV

さて、「鬼会」式も後半に入りました。
終始赤鬼の決定的瞬間だけを狙って撮りまくりました。

バッチリ撮れている写真は良いんですが、もちろんピンボケ写真もあります。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F2.0、1/200、-1.3EV

こんな感じね！
この写真ほんとピントが合ってたらなぁ～って悔んじゃいます。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F2.2、1/200、-1.3EV

あと、最初は絞り優先でF1.4の開放値で撮影してたんですが、
途中からシャッター速度優先に切り替えて1/200に固定、絞りをオートで変動させることに。

この写真は補正なしのJPEG撮って出しです。

カメラって暗いと明るくしようとするので、
どこに露出が合うかによって明るくなったり暗くなったり。
あと皆さんフラッシュを使われるのでタイミングが悪いとすぐにフォーカスを見失うことが多々。
そのせいで良いところをたくさん逃してしまいます。




柱にたたきつける瞬間は皆さん同時にフラッシュを炊くので
報道記者会見のようにフラッシュの雨がふります。
そしてタイミングが悪いとこのようにフラッシュの餌食に。
でね、今回このフラッシュの帯現象が分かったかも。
よくよく考えてみたら「α7S」の設定で「サイレントシャッター」をONにしたままいつも使ってました。
サイレントシャッターとは物理シャッターを使わない「電子シャッター」のみの機能。
なのでシャッターが物理的に下りないのでシャッター音が全くしません。

本来他の人のフラッシュとシンクロすれば
全体的にフラッシュが当たった写真になるはずです。
でもこの写真は明らかに帯状にだけフラッシュの影響を受けています。
サイレントシャッター＝電子先幕シャッター＋電子後幕シャッターなので
こういった現象が起きてしまったのかなぁ～って思います。
来年もし来るのであれば、サイレントシャッター切りで撮影してみたいと思います。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F3.5、1/200、-1.3EV

それにしても僕はアンチフラッシュ派なんですが、
あのフラッシュが当たったような写真が撮りたくないからフレッシュレスで撮影しているんですが
ここでフラッシュを炊いてる方はどんな写真を求めているんでしょうね？
どう考えても柱がフラッシュで光った写真に違和感を感じてしまうんですが...
僕はやっぱ実際に目で見てるイメージで出来るだけ撮影してみたいと思います。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F3.2、1/200、-1.3EV、明るさ補正

ちなみに赤鬼の持ってるたいまつも、柱にぶつけることで炎の勢いがなくなることも。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F4.5、1/200、-1.3EV

なのでいつでも交換できるように、サポーターも大変です。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F5.6、1/200、-1.3EV

サポーターの方は確実に
飛び散る炎の木片の餌食になっているはずです。ほんとご苦労様ですm(_ _)m



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F4.0、1/250、-1.3EV、明るさ補正

そして危険なのは僕たちカメラマンもそうなんですが、一番過酷なのが
赤鬼の方なんですよね。こうやってバッターボックスに立って...



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F4.0、1/250、-1.3EV、明るさ補正

思いっきり振りかぶる！
素手でやっているのでもちろん火傷覚悟ですよね。
この写真では顔に燃え盛る木片が付いたまましばらく行ってましたよ。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.7、1/250、-1.3EV、トリミング

ほんと命がけですね！



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F2.2、1/250、-1.3EV、明るさ補正

あと鬼の後を子供たちがついて行ってるんですが、これも冷静に考えたら危ないよね。
でもよそ見せているくらいゆる～い感じなので大丈夫なのかな？



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F2.2、1/250、-1.3EV、トリミング

これは相当トリミングしてますが、お気に入りの一つです。
α7Sの欠点はもともとが1200万画素で（4240×2832）ドット。
このトリミングした写真は（2686×1794）ドットで約500万画素くらい。
パソコンで見る分には問題ないんですが、
800万画素の4Kテレビでは画面いっぱいに映し出すことができません。
もし、α7SIIIっていうのが出てくるのであれば、
1800万画素にパワーアップしてくれれば良いんですが、この手のカメラの高画素化はいつになることやら...




ちなみに元の写真はこんな感じでした。
出来れば他の人が映らないように撮りたいですね。



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F4.0、1/250、-1.3EV、トリミング

この写真もかなりトリミングをしています。（2048×1368）ドット。約280万画素です。




だってね、元の写真がこんなんなんだもん！（笑）
でもトリミングは画角の勉強になります。
今回はズームレンズではなく単焦点レンズだったのでどうしようもなかったが、
やっぱ写真は運ですよねぇ～（笑）← 結局それ？



α7S+SEL85F14GM：85mm、ISO6400、F1.6、1/250、-1.3EV、明るさ補正

あと悔しかったのがこの写真。
ピントが中途半端で前が切れて後ろが無駄に写った写真 orz...
でもどうしても捨てるにはもったいないのでスクエアにトリミングしてみた。




これなら「Instagram」で使えて味がある写真になりました（笑）
スクエアにすれば前が多少切れてたほうが逆にいい感じになるんですね。
最終撮影が終わったのが20時37分頃でした。




いかがでしたか？
今回低照度環境なのでついつい「α7S」の力を借りようとしてしまいますが、
ほとんどがISO6400くらいで撮影しているので、「α7RII」でも十分撮れたかもしれません。
「α7RII」ならズームできない単焦点レンズでも
4200万画素の高画素を生かしたトリミングも楽しめて良かったのかもしれないですね。
でもほんと「α7Sシリーズ」は同じカメラ設定で撮ってもほんと写りが違うんですよね。
なので今回は「α7S」で撮れたからよかったのかも。
「α7Sシリーズ」なら大丈夫っていう安心感が得られるので、ほんと不思議なカメラですね（笑）
もし買えるなら「α7SII」は夜撮影用に欲しいところです。

それと85mmF1.4のGMレンズ「SEL85F14GM」の解像感はハンパないですね！
毎度カメラにもレンズにも助けてもらって今回良い写真がたくさん撮れたかなと思います。
素人の僕でもこれだけの写真が撮れるということが分かっていただけましたか？（笑）
確実にカメラとレンズの性能です（笑）
僕も撮影会と経験をこのブログで書くことで日々成長していこうと頑張っています。

ついついうざい実況付きの自己満作例になってしまいましたが、
少しでも購入時の参考にしていただければなと思います。


最後に今回使用したカメラとレンズです。

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